『クラウドファンディングとファクタリングのメリット・デメリット比較』

近年、ネットが発展したことにより、「クラウドファンディング」を使って資金を調達する事業者も増えてきました。

クラウドファンディングの市場規模は、2017年は77億円、2018年は115億円、2019年は169億円と年々増加しております。

※三菱UFJリサーチ&コンサルティング クラウドファンディング(購入型)の動向整理

一方で、ファクタリングも小切手や約束手形による資金調達の減少、経済産業省が債権を活用した資金調達を推奨するといった影響もあり、利用者は増えております。

では、事業者が実際に現金を確保したい場合、どちらが適しているのでしょうか?

この記事では、クラウドファンディングとファクタリングの特徴を徹底比較していきます。

クラウドファンディングとは

「クラウドファンディング」とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。

自分の立ち上げたプロジェクトをインターネットを通して発信し、そのプロジェクトに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るシステムとなっています。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングには、以下のような4つの種類があります。

●購入型クラウドファンディング

『購入型クラウドファンディング』では、資金調達者がプロジェクトを起案して募集期間・目標金額を設定します。

資金調達者は体験や権利などを販売し、支援者は見返りとして様々なリターンを得ることが可能となります。

●寄付型クラウドファンディング

『寄付型クラウドファンディング』を利用した場合、資金調達者はプロジェクトに賛同してもらえる人から「寄付」という形で支援を受けることが可能となります。

ちなみに、リターンも設定可能ですが、対価性のないものに限られます。

また、支援者は寄付による税制優遇を受けることが可能です。(ただし、支援先が寄付金控除の対象となる団体かつ対価性のないリターンに支援した場合に限る)

●融資型クラウドファンディング

クラウドファンディングで、唯一支援者に金銭的リターンが発生するのが『融資型クラウドファンディング』です。

資金調達者は、資産運用したい個人投資家から小口の資金を集めます。

ちなみに、融資型クラウドファンディングは「融資」となるため、事業者は「貸金業法」や「金融商品取引法」などによる法律規制を受けることとなります。

●株式投資型クラウドファンディング

『株式投資型クラウドファンディング』は、株式会社が行う資金調達方法です。

個人投資家へ非公開株を提供する代わりに、資金を募ることが可能となります。

クラウドファンディングとファクタリングの特徴比較

ここでは、クラウドファンディングとファクタリングの特徴を比較していきます。

購入型クラウドファンディング

購入型クラウドファンディングは、個人や小さい企業でも簡単に始めることが可能であり、また資金調達のための元手がかからないというメリットもあります。

しかし一方で、目標金額に達しない場合は資金を調達できないリスクがあり(All or Nothing型)、場合によっては目標金額を達成しなくてもプロジェクトは実施して、リターンを返す必要が出てきます。(All In型)

また、支援金が手元にわたるのは、1カ月以上かかるというのが一般的です。

急ぎでなく、且つ自分のプロジェクトに自信がある場合は購入型クラウドファンディングでも問題ないかもしれません。

ですが、「一日も早く資金が必要」という場合は、最短即日で振り込みを受けることが可能なファクタリングのほうが適しています。

寄付型クラウドファンディング

寄付型クラウドファンディングは、基本的に支援者への対価性のあるリターンが設定できません。

その上で資金を募るということは、相応の魅力のあるプロジェクトでなくてはいけません。

且つ、プロジェクトの立案者は各プロジェクトの目的や集めた資金の使途を明確化する必要があります。

支援者が手を挙げてくれれば非常にメリットが大きい寄付型クラウドファンディングですが、一方で資金調達率という面では不安が残ります。

よって、堅実な資金調達を目指したい場合は売掛金さえあれば高確率で資金を確保できるファクタリングがおすすめです。

融資型クラウドファンディング

融資型クラウドファンディングは、融資による資金調達です。

そのため、資金調達後、利息等を継続して支払っていく必要があります。

一方で、ファクタリングはあくまで売掛債権の買い取りであるため、金利や利息などは発生しません

また、ファクタリングは融資ではないため、キャッシュフローをスリム化できるメリットもあります。

株式投資型クラウドファンディング

株式投資型クラウドファンディングには、「1企業につき年間調達総額が1億円未満」「投資家ひとり当たりの年間投資額は50万円以下」という縛りがあります。

また、個人事業主などはこの資金調達手段を使えないため、柔軟性に欠ける部分があります。

一方で、ファクタリングの利用条件は売掛債権を保有していることだけであり、個人事業主も利用できますし、税金滞納者や赤字企業でも資金が調達可能です

柔軟性という面では、ファクタリングのほうが優れていると言えるでしょう。

まとめ

クラウドファンディングも、ファクタリングも一長一短です。

重要なのは、自分の求めるニーズに合った資金調達方法を選択することです。

もし、資金の調達に関して不明なことがある場合は、お気軽にファクタリング福岡にご相談ください。

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