ファクタリングが有効で好評な業種とは?
売掛金の現金化が資金繰りを改善できる方法として好評なファクタリング。
ファクタリングは個人事業主から大企業まであらゆる業種に有効な資金調達方法ですが、特に有効で好評な業種があるってご存知でしたか?
今回は同業他社がファクタリングを使っているか気になる方や、自社の資金調達にファクタリングが向いているか気になる方に向けて、ファクタリングが向いている業種について解説します。
ファクタリングが好評な業種①:建設業
ファクタリングを利用する業種の中で、最も利用割合が多く好評なのが「建設業」です。
- 下請け、孫請けと複雑な支払い構造になっている
- 受注ベースの非連続的な産業構造で支払いが基本的に後払い
- 支払いサイトが他業種より長い
- 季節や景気に受注が左右される
- 天候により工賃の回収が後ろ倒しになる可能性がある
- 元請けの倒産が下請け、孫請けに波及しがち
このような理由から、建設業は他業種に比べ資金調達が難しいと言われています。
元請けの倒産による連鎖倒産を防ぐためにも、むしろ積極的にファクタリングを利用し、キャッシュフローを正常化すべきといえるかもしれません。
また工事代金の売掛債権は公共事業なども多く、信用性が高いという点もファクタリングが向いている理由の1つです。
ファクタリングが好評な業種②:介護業界
介護業界もファクタリングに向いており好評な業種です。
- 国保連からの入金は2か月後と支払いサイトが長い
- 売掛先は国であるため信用性が非常に高い=3社間ファクタリングを利用できるため手数料が安い
- 社会的ニーズが高く事業展開がしやすいが再融資は難しいことが多い
- 人材不足が定着しており、求人や人件費に一定のコストがかかる
このような理由から、介護業界の資金調達にはファクタリングが最適です。
特筆すべきは手数料の安さで、国が請求先であるため非常に安い手数料でファクタリングを行うことができます。
高齢化がますます進展する今後の日本ではニーズが高まる業種といえるでしょう。
ファクタリングが好評な業種③:医療業界
医療業界も介護業界とほぼ同じ理由でファクタリングが好評な業種です。
また医療の進歩により医療機器の導入や医薬品、消耗品の購入などにもコストがかかり、資金繰りが難しくなることも多いです。
ファクタリングによって医療報酬を現金化することでキャッシュフローが正常化しやすくなります。
ファクタリングが好評な業種④:製造業
製造業は会社ごとの状況がかなり異なるため一概にいえるわけではありませんが、ファクタリングを選択肢の1つとして知っておいた方がよい業種ではあります。
手形支払いや小切手での支払いなどが多く支払いサイトが長めであるためです。
他にも急な大型発注に伴う原料仕入れコストの発生や、人員増加時のコスト増に伴う資金繰りの悪化を解消する手段として、ファクタリングが最適な場面も多々あります。
ファクタリングが好評な業種⑤:運送業
インターネットショッピングの台頭に伴い、急速にニーズが高まっているのが運送業です。
しかし現場はニーズの高さと働き方改革、ガソリン費の高騰など様々な点で板挟みになっており、ファクタリングのニーズも高いものとなっています。
- 車両の故障や事故などによる突然のコスト発生が多い
- ガソリン、軽油の価格に経営が左右される
- 銀行融資を増やしすぎると車両調達時のリースやローンに影響する
- 売掛取引が多く支払いサイトが長い
こういった理由で運送業でもファクタリングは好評です。
ファクタリングは融資に影響を与えないため、新たに融資を増やしたくないという考えの運送業者からも支持されています。
ファクタリングはその他の業種でも好評!
ファクタリングが好評な5つの業種を紹介しましたが、その他の数多くの業種でもよく使われています。
卸売業、IT通信業、人材派遣業、貿易業、アパレル業などがよく使われている業種ですが、売掛金のある業種ならば利用できない業種はありません。
個人事業主でも可能なファクタリング会社も増えてきています。
ファクタリングに向いていない業種、状況
ファクタリングに向いていない業種というのは、「売掛金がないもしくは少ない業種」です。
現金支払いが一般的な街の飲食店や小売業、個人タクシーなどはそもそも利用できません。
また、売掛金が少ない状況や、利益率が低い売掛金の利用もおすすめできません。
手数料が利益率を上回ってしまうおそれがあり、長期的には資金繰りを悪化させることがあるためです。
こうしたケースに該当するのならば、資金繰りを根本から見直し、コストカットをしたうえで再度検討する必要があるでしょう。
まとめ:ファクタリングは多くの業種で好評
今回のコラムでは、
- ファクタリングが好評な5つの業種
- ファクタリングが適さない場合もある
という点について解説しました。
ファクタリングはほとんどの業種で利用可能ですが、特に建設業や介護業界、運送業などで好評です。
自社の経営状況も見ながら利用するか検討してみましょう。
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